卒業生&保護者全員の前で転んで恥かきそうだった
今週のお題「卒業」
今年は卒業式がなくなった学校もあるようですね。
卒業式といえば、大学生の時の思い出です。
ありがたいことに学科長賞という賞をいただき、学科代表で卒業証書を受け取ることになりました。
数日前に予行演習。
名前を呼ばれて、「はい」と返事すると、「もっと大きい声で!!」と注意。
こういうの、中学校以来だな。
高校もクラス代表だけだったし、こういうのはもうしなくていいんだぁと思ってたのに。
当日は母が着付けをしてくれました。
友人たちは朝早くから美容室とかで着付けしてもらっていたので、楽でした。
わたしは卒業証書を舞台の上で受け取る関係で、一番前の席でした。
私立大学のせいか、保護者もかなり出席します。
1つ後ろの席に座った友人にカメラを預けて、式は始まりました。
名前を呼ばれて、大きく返事をして、練習通りに舞台の前の階段まで歩きます。
最初の段に足をかけたところで、アクシデント発生!!
袴の裾を踏んでしまったのです。
あっ、ヤバイ・・・。
でも、全員に見られているし、ビデオ撮影もしているし、
何事もなかったかのように進みたい。
が、2歩目も裾を踏んでしまう。
下の段で裾を踏んでしまっているから、3歩目の足が上がらない!!
あ~ほんとに無理。
このまま転ぶ。
でも、卒業生&保護者全員のまえで転びたくない。
し~んと静かな中で、どてっとした音が響きそうだ。
意地で・・・、あと何段かを裾を踏んだまま登り切った。
あとは卒業証書を受け取り、舞台から降りた。
他の学科の代表者は裾を全然踏んでないぞ。
よーく観察してみると、みんな裾はもっと高い位置にある。
そ~か、お母さんが着付けしたからか。
袴の着付けをした経験はほとんどないのではなかろうか。
着付けの先生の資格は持っているけど、若いころにとったものだ。
終わってから立ってみると、やっぱり長かったようだ。
友人は階段を昇っている途中と、証書を受け取る写真を何枚か撮ってくれた。
もう転ぶ寸前だったことには気づいてなかった。
教室に戻って、友人や先生たちと写真を撮る。
しかし、何枚か撮ると、カメラが動かなくなってしまった。
その日に謝恩会があるので、すぐに直してもらいたいと思い、カメラ屋さんへ。
「直りそうにないですね。どこかにぶつけたりしませんでした?」
そういえば、少し前に北海道の氷瀑まつりに行って、道路が凍ってて、前に転んでカメラをぶつけたんだった。
しばらく今日まで動いてましたけど?
どうやら、しばらく経ってから影響がでるらしい。
後日、友人たちが写真を送ってくれた。
大学でたくさんの友人ができ、勉強も、プライベートも思いっきり楽しんだ4年間だった。
このころ、うつ病になって辛くて苦しい状況が待っているなんて予想もできなかった。
でも、すこしずつ働くようになって、友人たちが応援してくれている。
卒業式のさんざんな思い出も消えないけれど、
大切な友人たちと出会えたこともずっと忘れない。