同窓会のお知らせがやってきた 会いたいけど、会いたくなくて
今週のお題「部活」
大学の演劇部のOB会を久しぶりにやるので来れないか、とメールがきました。
泣きそうなほどうれしかった。
メールをくれた友人とは10数年会っていない。
卒業してから数年は度々会っていたのだけど、
わたし自身は病気であまり出かけられなくなったのと、友人の仕事や結婚で都合がつかないことが多くなっていった。
同窓会はたぶん近い範囲に住んでいる人たちではやっていたと思う。
今回はできるだけみんなに来てほしいとメールをくれた。
大学はわたしが今までで一番キラキラしていた時代だったと思う。
母は授業で忙しくて大変そうだと思っていたみたいだけど、
わたしにとっては勉強も遊びも充実した、がんばった4年間。
演劇もその一つだった。
一緒に泣いて笑って、意見はぶつかり、けんかもしたけど、公演を終えればみんな笑顔だった。
わたしはずっと照明を担当していた。
カーテンコールは必ず役者全員が舞台に立つ。
わたしの楽しみはカーテンコールでみんなの笑顔を見ることだった。
笑顔を見たいから、客席の一番後ろにいる照明ばかりをやっていたのだ。
卒業して、「これからはお客さんとしてみんなの笑顔を見に来るからね」と言っていたけど、遠くて1回しか行けなかった。
会いたいって強く思う。
でも、今のわたしは笑顔を見せることがとても難しい。
ごく短い時間ならなんとかがんばれるけど、ごはん食べたりとかしてたらかなり疲れる。
同級生も、先輩も後輩も集まると思う。
人が多いほど疲れやすい。
あいさつ程度なら大丈夫。
でも、それだけに新幹線で2時間はきつい・・・。
そんなんじゃ、楽しくなさそうだなって見えると思う。
病気のことを知っているのはメールをくれた友人だけ。
仕事はしてるよって返事したら、「元気そうでよかった」と。
長く働けなかったことは知っているから、良くなったんだと思うよね。
みんな卒業して、仕事、家庭、子育て、いろんな疲れたりストレスをためたりする生活をしているだろう。
でも、同窓会ってそんなことは忘れてキラキラした時代に戻れる時間ではないだろうか。
うまく笑顔になれなくても、話したりできなくても、
わたしも本当はそんな時間を過ごしたい。
ただ、今の、元気じゃないわたしを知られたくないから、会いたくないと考えちゃうのかな。
もし行けたら、
「遠いところよく来てくれたね」って迎えてくれると思う。
わたしも「みんなに会えてうれしい」って言うと思う。
友人にはこんな返事をしておこうか。
誰かにわたしのこと聞かれたら
「元気にしてるよ」
って伝えてほしい。
いつか会いに行くよ