障害年金の話 ~仲間でも話題にしづらいテーマ~
初めて入院していた時のこと。
「わたしも障害年金、受けられるのかな~」
と母に話したところ、「じゃ、役所で聞いてきてあげるよ」
母が全部の手続きをしてくれた。申請の書類を揃えるのはものすご~く大変らしいが、そんなこともわたしは知ることもなく、専門家(社労士)の力を借りることもなく、やってのけた。
ありがとね。
しか~し、入院中でも、退院してからのショートケアでも障害年金の話はなかなかできないものです。
必ずといってもいいほど、こんなことになっていく。
「受けれていいよね~。わたしなんか通らなかったよ」
「1級(当時)もらってるの? けっこうな額なんでしょ」
わたしは基礎年金だけなので、2級までしかないし、そんなに多くはない。
でも、全く受けられない人からみたらうらやましく感じられるんだと思う。
どんなふうにやりくりしているのか、
趣味に使っていいのだろうか、
後ろめたさみたいな気持ちはあるのか、
いつまでも受けられるわけではない不安とか、
他の人がどんなふうに感じているのかを聞いてみたいし、自分の気持ちも誰かに聞いてほしいと思っているだけ。
働けないつらさは話題にできるのに、障害年金の話となるとデリケートすぎるのだ。
だから避けるしかない。
わたしは実家への転居のためショートケアをやめることになった。
その後、障害年金の話をすることはなくなった。
だって、もう仲間もいないんだし。
障害年金はとてもありがたい制度です。ずっともらえるわけじゃなくても。
でも、「もらえていいよね~」
みたいな話はもうしたくない。