病人や障害者以外の役割を持つのはいいことだと思う
今日は4年ぶりにボランティア活動に行ってきました。
動物フェスティバルというペットの適切な飼育を普及するイベントです。
以前は動物愛護週間に合わせて開催だったのですが、猛暑の影響からか10月になったみたいです。
4年前というと、何をしてたんだろうかと思い出してみました。
10年以上、仕事はせず、自宅または病院で患者、療養という名の生活を送っていました。
精神科のショートケアに通っていたので、引きこもりはしませんでしたが、何の役にも立っていないと悶々と思う毎日でした。
ところが、転居したあとはデイケア・ショートケア・作業所など一切通わず、自宅にいるのみ。
働けるようになるだろうという希望なんて持てなかった。
そのずっと前に「愛玩動物飼養管理士」という資格をとっていて、定期的にボランティア活動の案内が来ていたのですが、それも自信がないという理由で行かず。
家で過ごしてばかりいるようになったわたしに
「何でもいいから行け」
と親が言うようになった・・・。
「せっかく資格とったんだから、何にもしないのもったいないよ」と。
う~ん、わたしに何ができる?
人がたくさんいる場所に朝から夕方までとどまっているなんて。
不安だよ。怖いよ。
でも、横浜より名古屋だったら人は少ないかな(←結構甘い考え)。
というわけで4年前、初めて行ってみた。
朝、「おはようございます。よろしくお願いします」と言うだけでも不安だった。
ブースに来た人たちに「こんにちは」と声をかけてパンフレットを渡した。
午後、動物紙芝居&クイズコーナーにかりだされて、大勢の人の前に立った。
夕方、なんとなく楽しかったと思った。
その日、患者や障害者として生きていることを忘れられた。
たいしたことはしていないけれど、少しは役にたてたのかな。
それから、少しだけ働いてみたいな、と思うようになり、
在宅ワークを始めた。
収入は月1万もしなかったけど、うれしかったのを覚えている。
短期バイトをするようになると、休日は疲れて家から出たくなくなった。
翌年は参加しなかった。
次も、また次の年も。(入院もあった)
今、短期の仕事ではない。
明日は仕事があるし、近いうちに終わる予定もない。
休日はできるだけ体を休めておきたいところだ。
なぜ、今年はこんな状況なのに参加しようとしたのだろうか。
わたしは家を出て、電車に乗って、仕事して、帰るまで、
病気じゃなかったらな、と考え続ける毎日を過ごしている。
朝起きられるかな、
電車に乗って、不安で吐き気や腹痛におそわれてもたどり着けるかな、
仕事、ミスせずにできるかな、怒られたくないな、
ニコニコできず、周囲と話せず、ペースについていけず、
うまくいかないことばっかりだ!!
病気じゃなかったら、障害者じゃなかったら、こんなことで悩まなくていいかのしれないのに!! って。
4年前と同じように、今日は1日、充実していた。
4年前と違うのは大きな不安や緊張はなかったことだ。
「もっと他の活動にも参加してみない?」と誘われた。
仕事しながら頻繁に、ということはできないけど、
考えてみてもいいと思う。
ボランティア活動で病気が良くなるわけではない。
でも、ちょっとは忘れられる時間ができるのなら、
それでいいかもしれない。