断然 犬派!!のわたしが6匹の野良猫の子を育てた 幸せに生きてほしいから
今週のお題「ねこ」
わたしは犬派です。
猫は好きか?と聞かれれば、
嫌いってことはないけど、飼いたいとは思わないね。
理由?
うち、犬が2匹いるからね。
1匹は外で猫をとことん追いかけちゃうし、
だから、家に入れるなんて、とんでもないことだよ。
3年ほど前の話。
当時、パートで倉庫内軽作業の仕事をしていました。
7月、倉庫の段ボールの中で7匹の子猫が見つかりました。
しかも、まだ目がやっと開いたくらい。
倉庫の中で子猫が見つかることは別に珍しくはなかったそうです。
日中はいくつかの出入り口があり、段ボールの中なら温かくて育てやすいのでしょうね。
毎年、1匹くらいはちょろちょろしているところを保護されて、パートの誰かが飼い主になってくれていたそうです。
今回は7匹です。
しかも、まだまだ授乳が必要な時期。
自力で排泄もできません。
まぁ、簡単に人間が育てられる時期ではないですね。
さて、どうするか?
これまでにも似たようなことはあったそう。
わたしはまだ入ったばかりで初の経験でした。
どうしていたかというと、
段ボールを親猫が見つけやすい場所に置いて、やっぱり親猫に育ててもらう。
ということは、無事に育った子猫は親と同じく野良猫として生きていくことになります。
ただ、無事に成長する確率はきっと低いでしょう。
野良猫として生きていくことは幸せなのでしょうか?
だからといって、殺処分を肯定するつもりはありません。
特定の飼い主さんのいない地域猫だって生きていくのは楽ではないはずです。
現代の猫はやっぱりペットとして、屋内飼育が1番の幸せでしょう。
きちんとした栄養のあるごはん、きれいにしたトイレ、たっぷり運動できる環境などなど。
この子猫たちだって、現代に生まれたからには幸せに生きていく権利はあるはずです。
ですが、7匹もですよ。
授乳だって1日何回も必要です。
当然、お世話しますよと言う人なんていません。
だからといって、保健所に連れていくことは誰も考えていません。
生きていってほしいとはみんな思っているのです。
結果、やはり親猫に返すことになりました。
やむを得ない、
とわたしも思いましたが、
あの、返す前にミルクをあげてもいいですか?
仕事が終わってから猫のミルクを買ってきて、スポイトで飲ませました。
本当は、親猫に返したくはなかった。
でも、わたしに何ができるのか。
だいたい、わたしは猫のお世話なんてしたことがないんです。
子育てだってないですよ。
全員にミルクを飲ませたあと、親猫に返すために段ボールは倉庫に置かれました。
翌日、段ボールの中から、4匹の子猫が残されていました。
3匹は親猫が連れて帰ったようです。
さて、どうするべきか?
その日もミルクを飲ませて段ボールは倉庫の中に置かれました。
翌日、4匹の子猫が残されていました。
母猫はもうこの子たちを育てるのはあきらめたようです。
多いですからね、7匹もなんて。
その日は金曜日。
会社は土日は開いていません。
このまま死ぬのを待つしかないのか。
わたしはそうではない道を子猫たちに選ばせてあげたい。
生きるのなら、幸せに生きていってほしい。
この子たちは、生まれてすぐに死ぬために生まれてきたんじゃない。
夕方、
「わたし、この子たちを家に連れて帰ります。
飼い主を見つけるところまでやりますから」
家族と愛犬を思いっきり巻き込んだ、怒涛の日々が始まりました。
続く。